みなさんこんにちは、MUSAKOドラム教室です♫
お待たせしました(?)
前回の続き、早速参りましょう。
リハーサルが見たかった
最初にして最大の目的でもある
リハーサルの見学。
リハーサルではPA(マイクやスピーカー)
はなく、いわゆる生音。
普段皆さんがスタジオ練習しているときと同じ
と思ってもらえればいいと思います。
つまりはガッドの出してる音が
そのまま聴けるわけです。
レコードやCD、配信音源、
ライブではマイクとスピーカーを介した音を聴いているわけです。
もちろんそれが悪いということではなくて
PAを通すとガッド以外の人、物の要素が生まれてくるということ。
なのでライブや音源で聴いて、
この音いいなぁ〜と思って真似してみても
なかなか自身の生音は近づきはしても
同じ!とはならないんですね。
使っているマイクやスピーカー、
音響、部屋や会場の大きさなど
録られた環境について
分かり得ない条件が多すぎるんです。
だったら目の前で純粋にドラムを
叩いているガッドの音を聴いたら
より自分との差や特徴などがわかるだろうと。
そんなところです。
間近で見て感じたこと
まず音量の幅(ダイナミクスレンジ)が
とてもとても広い。
生オケとのアンサンブルだったということもあり
とにかく繊細な音が想像以上に繊細で、
かつちゃんと聞こえてくる不思議。
ダイナミクスレンジがちゃんと
幅広いというのは、プロであれば当たり前の
技術なのですが、なんというか
頭ひとつふたつ抜けていました。
小さい音を出す、かつテンポキープする。
これはドラマーの永遠のテーマ。
それでいてスネアやハットの細かい音まで
どんな場面でもちゃんと聴こえてくる、
というのはもしかしたら初めて経験したかもしれません。
小さな音、すなわち
ゴーストノートは経験者になればなるほど
自身がリズムを取りやすくするために叩くケースがあるのですが、
そのために叩いてるサウンドと、
曲にハマるサウンドでは音の抜けてくる感じがまるで違うんです。
なんだかガッドの発する音は
全てが曲のために必要な音に思えました。
次に、あったり前のことなのですが
その場その場で
最も適切な音量を出し続けること
これがアコースティックな編成時に
ドラマーに強く求められるものです。
その技術がわかってはいたけど
やっぱり超一流だった。
なんだか変な表現ですが
彼からこの場で鳴っているバランスの取れた
全ての音が出てるのかと思いました。
彼が音楽だったのか、みたいなかんじ。
ガッドの演奏を聴いたことがある人は
皆口を揃えてこう言います。
"ドラムってこういうものなんだ"
核心の様なものに触れるきっかけなんです。
こういうときに
こうきて欲しい。
こういうときは
こうしててほしい。
つまり音楽そのものに
的確にアプローチしている。
だから60年以上にわたって
第一線でドラマーとして
仕事ができているんだと思います。
僕がこんなことを言っては、
またどなたかに怒られそうですが
正直これならドラムレスでアレンジした方が良くなりそうだな、
と思うことが多々あります。
上記の話でいうなら
曲に対して的確なアプローチができていない。
という言い方もできます。
ただガッドがこれまで参加した作品について
今回もそうですがその様に思ったことはありません。
音楽に対して真摯にアプローチすることの重要性を
改めて感じました。
とても気さくな方だった
リハーサルも進み、再び休憩に。
アテンドの方が休憩中のガッドに
僕のことを紹介してくれました。
数分お話をしたり、
写真を撮ってもらったり
彼の教則本にサインを貰ったりと
それはそれは夢のような時間が流れました。
いや、夢よりも良いものでしたね。
夢よりも現実は素晴らしいものなんだ
と思いました。
ここまでドラムを続けてきていなかったら
確実にこんな機会はなかったですし、
ドラマーとして仕事ができていてよかったと心底思いました。
ガッドの醸し出す雰囲気は
とても柔らかく、お話し中も気さくな方でした。
ずっと聴いてきました、
あなたの教則本をたくさん練習しました
というと、
Thank you!
サインをもらえますか?と聞いたら
Sure!
サインはここでいいの?
名前をいれる?
などなど優しさの塊のようでした。
こんな考え方だからああいうドラムが叩けるのだなと痛感。
その他どれぐらいドラムをやってきたか、
自分が何者なのかを話しても
全てちゃんと聞いてくれて、会話もしてくれる。
対等に人のことを見ているというか
冷たい空気や気難しい感じが全くしない
本当の大物って感じがして
まんまとドラムオタクな一面を引き出されてました。
改めてありがとうございました。(絶対見てない)
楽しい、実りある旅行だった
翌日ゲネプロ、本番も、
今度はホールなので背後ではなく客席から見させてもらいました。
普段僕はドラムがあるライブ、コンサートでは
やっぱりドラムに耳も目も
行きがちなのですが、今回は少し感覚が違っていました。
というのもあまりに音楽にドラムが自然に混ざり溶け合っていて、
ドラムがどんなフレーズ叩いてるかな?フィルインしたかな?
とかそう言う見方聴き方をするよりも
今ここで聴こえているたくさんの音を、
ひとつの音として聴いた方が心地よいな
となったんです。
視線も、全体を見渡すように。
本来音楽ってそうなっているし、
そう聴いてきたなって感じました。
やっぱり彼はドラマーというよりも
音楽そのものでした。
旅は、
音楽を除いたら合間合間に熊本城に行ったり、街を歩いたり、ほんの少し観光っぽいこともできて。
あか牛、馬刺しも食べられて、無駄のないスケジューリングでした。
阿蘇くまもと空港も綺麗だったなぁ。。
それではさようなら熊本〜
今回ガッドから学んだことや、
肌で感じたことを自身の仕事にも
人生にも活かしていきます。
また来年の1月にもブルーノート5days
ぐらい?だったかな。来日するので
見に行きたいと思います♫