Dave Weckl を観てきた話(後)

 

みなさんこんにちは、

MUSAKOドラム教室です♫

 

今回は後編です。

 

早速参りましょう!

 

ドラムクリニックに行ってきた

ドラムクリニック

と聞くと病院を連想すると思いますが

ニュアンスとしては

Dave にわからないことを聞いてみよう

というセミナー、講座のような感じです。

 

ライブとは違い、

彼1人がステージに上がり

事前に参加者より寄せられた

質問に通訳を返して返答していく。

 

その際にソロ演奏や

オケ音源に合わせて演奏して

より返答をクリアにしていく

 

そんなイベントです。

来日した時は所属するYAMAHAが

ほぼ毎回企画していると思います。

 

実はこのクリニックを予約したあと

ライブを予約したので

そう言った意味では

このクリニックが本題だったのです。

 

会場はスパイラルホール

 

連日の表参道。

会場はスパイラルホール。

 

チケットは発表後すぐに完売。

 

ロビーには開場前から

多くの人がいました。

というのもDave が使用している

機材と同じもの、を展示していて

ドラムに座って写真が撮れる

フォトスポットになっていたからです。

 

ちなみに僕のその写真は

残念ながら(?)ありません笑

というのも、

スタッフさんに聞いたところ

彼本人がセッティング、

監修したものではないとのことでした。

 

スタッフの方にはごめんだけど

じゃあいっか、となって時間まで

大人しくしていました。笑

 

開場、ホールへ

 

こちらは開演前のホール内の様子。

 

大体座席数は200~250ぐらいでしょうか?

 

 

僕の座席は最前列

見え方はこんな感じ。

 

生音もダダ漏れの、

専門的にやっている人間からしたら

とてもいい席です。

 

開演までは撮影OKでしたので

色々なアングルから

動画上では見慣れた

彼のセッティングをたくさん撮りました。

 


 

やっぱりこれだけ近くで見ると

動画や写真で見てきた感じとは

かなり感覚が変わりました。

 

上からみたらフロアのフープと

このクラッシュの円はギリギリ重ならない

ぐらいの距離か

 

とか、

 

バスドラムの上フープに対して

スネアの下フープが

コレぐらいの重なり方か

 

などなど笑

ドラムをされていない方には

よくわからない説明だと思いますが

 

出回っている動画や写真では

わからなかった角度や高さ

などが鮮明になって

個人的にはとてもよかったです。

 

このセッティングだから

あの動きになるのね、とか

その逆も然り、色々と繋がっていきます。

 

他の来場者の方も

途切れることなくステージ付近へ来て

結局開演直前まで

写真を撮る人が絶えませんでした。

 

なんだか開演前の段階で

もうこれだけで

ここへ来た甲斐があったなぁ

なんて思い始めていました。

 

そして開演

 

開場から開演まで

一時間あまり。

 

写真を撮ったり、席についてきた

YAMAHAのカタログを見ていたり

考え事をしていたら

なんだかあっという間に時間が

流れていました。

 

ついにDaveがステージ上に。

ここからは内容は詳しくは

お話できませんが、

 

彼が叩いてる空気感、

生音のチューニング、

平均的な音量、

といった実際に間近で見ないと

全く伝わってこないものが見れました。

 

何より他に共演者がいない

音源も流していない

Dave だけの、それも生音を間近で

聴ける機会というのは

ライブではそうそうありません。

 

そう言った意味でも

昨日訪れたブルーノートのライブでの

彼のプレイ、音とは

まるで違うものを見ている感覚。

 

これもやっぱり世界を獲る音でした。

 

僕が最もDaveのドラミングで

感銘を受けている点は

単なる複雑なフレーズの

繋ぎ合わせ、ではなくて

自然な流れ、曲に相応しいフレーズ

に乗せて音を紡いでいるところです。

 

多くのファンも

そう思っているのではないでしょうか。

 

ひとことでいえば、

音楽的 なアプローチなんですね。

 

技術だけを切り取れば

練習の仕方、量によっては

限りなく上を目指すことができます。

 

ただそこに " 音楽的な "

という条件を1つ加えるだけで

多くのドラマーが弾かれていく現実。

 

その中で、日々の修練の権化の如く

技術を音楽的に

体現してくるプレイに心打たれるのです。

 

少し調べればわかることなのですが

彼に関するエピソードからも

Dave のセッティング、音作り、

またルーティンやドラムに対する姿勢は

相当にこだわりが強く、

妥協を許さないことでも有名です。

 

本人に聞いたわけではないけれど、

Dave のファンであれば

皆が皆その印象を持つ。

 

その意味、といいますかイメージを

やっぱり本当だったんだ!

と実感した演奏でした。

 

日々の修練と

これまでこなしてきたステージ、

生き方、そしてこだわりがなければ

この感じは出せないよね。

 

会場全体が研ぎ澄まされていた時間でした。

 

集中力が桁違いだった

 

と、ここまで

つらつらと書いてきたわけですが

 

実際にこのクリニックで

1番驚いたといいますか

(わかりやすく)真似できないな、

と思ったことがありました。

 

それは

集中力。

 

これはひとつ自分がもう一段階

上に行くために

キーになると思いました。

 

質疑応答の際

ドラムに座りながらも、

客席の方を向いたり

通訳の人と、時折りジョークを交えながら

話しているDave

 

例えばこんな感じ

と会話を補足するように

演奏を披露するのですが

 

そのトークからの演奏の切り替えと、

その後も一糸乱れない感じが

 

とてもじゃないけど3秒前まで

普通に会話をしていた人の

空気感、サウンドとは思えないのです。

 

 

これは果たして。。

会話で笑顔を見せながらも

実はとんでもないゾーンに入っているのか

それともこれぐらいの演奏であれば

会話の延長だよ

という感じで

演奏の基準が高過ぎただけなのか。

 

ライブであれば

カウントを出して1発目の音から

キマり切っている、

というのはわかるんです。

 

僕の解釈ですが

会話の延長の演奏が

既にとんでもないレベルの音を出せる人

なんだろうなと思いました。

 

もちろん数秒で集中力や

ドラミングへの出力を

グンと上げるスイッチも

人より数倍感度の良いものなんでしょう。

 

この点は

ライブに行っただけではなかなか

気づくことはなかったと思うので

新たな発見ができましたし、

自分との大きな大きなレベルの差を

わかりやすく感じました。

 

最後に

 

いやぁ、この二日間

とてもいい経験をしました。

 

なかなか自分の仕事も

忙しくさせてもらっていて

ライブやこうしたヒントをもらえるような

クリニックにも行けていなかったんです。

 

まあ、忙しいは言い訳なんですけどね笑。

 

正直この二日間で得たものは

このブログでは語りきれません。

 

生徒さんは、僕に直接聞いてください笑。

 

実はこの数年間

ほとんど行けていなかった、

自分が影響を受けたドラマー、

アーティストのライブに

来月、再来月も

それぞれ行くことになっています。

 

30代半ば、

もう一段階ドラマーとしても

人間としても上に行けるように、

これも何かのタイミング、ご縁ですね。

 

しばらくネタには困らんね。笑