みなさんこんにちは、MUSAKOドラム教室の茂木草馬です。
今日はお家での練習に最適なメニューを楽譜と動画付きでご紹介したいと思います!
チェンジアップ
※こちらの譜面はダウンロードしてお使いいただいて構いません。
※現在オンラインレッスンは行なっておりません。
この練習をオススメします。
お家で、と言ったものの、可能であればスタジオでもやってくださいね♫
ちなみに私はドラムでの練習、家での練習、どちらも必ずこのメニューを行います。
なぜチェンジアップがオススメなのか
このチェンジアップという練習は、クラシックの打楽器奏者が多く取り入れています。
勿論ドラマーも取り入れています。
初心者のうちからこのメニューにコツコツ取り組んでいると、
正確に音符を叩こうとする意識が芽生えます。(コレすごく大切)
正確に音符を叩こうとしない人なんかいるのか(・・?)、と思うかもしれませんね。
この練習に限りませんが、実はメトロノームを使って自分の出す音に正確さを追求すると、
とても難しいんです。
だから私の考えでは完璧にできることよりも、まずは完璧を目指そうと四苦八苦することが大事だと考えています。
ついついメトロノームを使わずに、映える複雑なフレーズなどを練習しがちですが、
その複雑なフレーズも正確な音符の羅列ができてこそ。
チェンジアップは1拍の中に入れる音数を1つずつ増やしていく練習です。
四分音符であれば1拍の中1つ→八分音符であれば1拍の中2つ→3連符であれば1拍の中3つ
といった具合です。
急に難しく、というか音数が増えないのがとても重要かつ良いところですね。
このシンプルな構造だからこそ、メトロノームの出す正確なリズムとのズレや、
まるでだんだんテンポアップしているかのように聞こえる練習も、肉体的に無理なく行えます。
確実な技術を得られる
チェンジアップはいわゆる1つ打ち、と呼ばれる非常に大切な基礎練習です。
早いスピードで1つうちが出来るようになりたいと考える人は多いと思います。
あるいは綺麗なフォームで叩けるようになりたいと思ったり。
ただ結論から言うと、いきなりは無理です。
時間はかかりますが、確実に自身の技術として身につく方法の1つがチェンジアップです。
私の考えでは、何事も急にトライすると良くないことが起きると思っています。
どういうことでしょう?
例えば目標がテンポ200で16分音符を叩くことだとしたら、
まずは無理のない、こんなの余裕だぜ!のテンポからチェンジアップを始めてください。
余裕だなと思ったら、急にテンポをあげる人が多く見られますが、非常に勿体無いです。
肝心なことは、感覚をなるべく変えずにテンポをあげていくことです。
テンポ100で出来てたけど、130にしたら途端に崩れて、感覚も変わった、なんてこともよくあると思います。
理想はメトロノームのテンポをあげてくれる人は別にいて、気付いたらテンポがこんなに上がってた!
という感じです。
チェンジアップのいいところは同じテンポでも、
最初の四分音符から最後の32分音符とでは8倍のスピード差がある&そこに至るまでのプロセスがなだらか(先述の通り、1つずつ音が増えていく)というところ。
いつの間にか肉体的に負荷がかかってきて、いつの間にか速いテンポでも叩けるようになります。
テンポ50でチェンジアップアップを始めたら、最後はテンポ100の16分音符を演奏したことになります。
また身体への負荷のかかり方がなだらかな為、身体の使い方や感覚を維持しやすくなります。
テンポ自体も焦らずに上げましょう
最後に、
チェンジアップは1つのテンポでも1拍の中に1つずつ音が増えていくのでそれだけで有意義だ、
というようなことを書きましたが、慣れてきたらそもそものテンポも上げていきましょう。
ただなんども言っていますが、焦らずに!
テンポ50でチェンジアップが通るようになってきたら、理想は次はテンポ51です(笑)
まあそれは理想なのでテンポ55とかでやってみて、感覚が変わるようだったら53とかにしてみる。
確かな技術を得ようと思うとどうしてもそうなってしまいます。(経験談)
昔子供の頃どこかで聞いたのですが、
忍者はジャンプの練習をするときに、飛び越える竹の棒の硬さを1日1mmずつ上げて練習するんだと。
それが本当かはわかりませんが(笑)、こっちの世界でもちゃんとやろうと思うとそういうことが求められます。
だってそれでも1年やったら365mmって、36センチちょっとでしょう!
無理かなーどうかなーぐらいの高さから始めたとしたら、
そこから1mmずつの練習をして記録を36センチ伸ばすのはなんか現実的な感じがします。
ということで、毎日地道にコツコツとやること以外に、頂点を見る方法はありません。
私もまだ見ぬ頂点を目指してやれる事をやりたいと思います。