みなさんこんにちは!
今回はドラムの上達に欠かせない"練習"、その考え方についてお話ししたいと思います。
少し専門性の高い、中級者以上に方に向けた内容になりますが、
初心者の方でも楽しんでいただけると思いますので、是非ご一読ください!
では早速参りましょう!
練習の意義を考えよう
練習といっても、
なんのためにやるか、深く考えることってあまりないですよね(^_^;)
"単純に上手くなりたいから"
"宿題があるから"
"みんなでやる曲があるから"
などなど理由は様々ですよね。
今回は僕自身が練習というものをどう捉えているか、
そしてどう向き合っていくか、という観点からお話ししたいと思います。
僕の考えでは、練習というのは大きく分けて3つの種類があると思っています。
練習をする理由が3つある、と言い換えてもいいかもしれません。
未知のことをやる
1つ目は、未知のことをやる練習です。
まだ習ったことや、トライしたことない練習をやることを指します。
最初にお伝えしてくと、個人的にはこれが一番楽しい練習です(笑)
例えば今まではシングルペダルしか練習してこなかったけど、
今日は初めてツインペダルを練習する、などがいい例ですね。
8ビートだけだったのが、16ビートの練習をしたり、
とにかく未知であればなんでもこちらに分類します。
長いことドラムをやっていると、
実はこの未知とはそうそう出会えなくなってしまうのです。
出会う時は相当な大物か、避けていたジャンル、ということが多いです。
反対にはじめて数年のうちは、そのほとんどが未知との遭遇だと思います。
初心者の方には、是非その感動を色褪せることなく記憶しておいていただきたいと思っています。
いやでも数年後には、感動が減っていきますので(笑)
現状維持のためにやる
こちらは上級~ プロの方に多い考え方かな、と思います。
僕の中では、練習といったらこれを指します。いわゆる"基礎練"です。
初心者の方や、プロを目指す訳ではない、
という方は全く参考にしなくて良いのでご安心ください(笑)
僕の感覚としては2日間もスティックを握らず、この現状維持のための練習をしなかったら、
確実に鈍ります。
要するに下手になっていくのです。
下手になるということは、
できていたことが物理的にも感覚的にも出来なくなることだと思っています。
それをなんとか回避するために、
基本的にはほぼ毎日、僕は同じ練習メニューをこなします。
これをやる意味は、先述したように鈍らないため、というのが一番の理由ですが、
もう一つ、体の感覚に敏感になり、何が悪いのか原因がわかりやすくなる、
というメリットがあります。
どういうことかと言いますと、
毎日のように同じことをやっていると、
必ず気づくことがあります。
昨日と比べて良い場合も悪い場合も、
何が昨日と違うんだろう?と考えることはとても大切です。
何かが違うから出来なくなっている、
何かが違うから出来るようになっている。
毎日それぞれ違うことをだけやっていると、
もはや昨日と比べてどうなんだろう?
良いのか悪いのか感覚的にしかわからない。
これだと上級~プロの方は成長、退化を感じにくくなってきます。
毎日のメニューのテンポを少し上げて、
たとえ最初の数日はつまづいたとしても、
いつかクリアできるようになる、という大きなスパンだけではなく、
昨日と比べて少しいける気がしてきた!
昨日より脱力できてる、など、こういった小さな成長も拾うことが出来ます。
時には小さな退化も味わうことでしょう。
そして具体的な数字をクリアすることが、1つの大きな成長となっていく、
こんな考え方です。
本番・お仕事のためにやる
ライブ等の本番、テレビや映像の収録、レコーディングなどなど。
こちらも主にプロの方が対象になるお話ですが、アマチュアの方でも本番はありますし、
人前で演奏する機会もあったりしますよね。
このような様々なイベントのために、その日演奏する曲の練習をすることになると思います。
忙しいミュージシャンですと、やっぱり日々本番がありますので
この練習にすごく時間を割くことになりますし、
結果的にこういった練習が継続することで鈍らないということも言えます。
ただ本音はやっぱりちゃんと基礎練をみっちりやりたいという方が多いですね。
なのでうまいこと調整、工夫をして、
"現状維持のための練習"と"お仕事のための練習"の両方をプロの方はやっているケースが多いです。
お仕事のための練習は基本的には曲の練習になるので、基礎練とは色合いの変わったものになります。
かといって基礎練だけやっていても実は上達できるとは言い切れません。
アマチュアの方でいうならば、
レッスン等での課題曲の練習と、基礎練、うまくバランスをとってやることと似ています。
不思議なものでどちらかだけではダメなんですよね、、。
なのでレッスンではバランスよくどちらの要素も取り入れて教えています。
まとめ
いかがでしたか?
"練習"といってもそこには様々な目的、理由が隠れていたと思います。
これまでの文章の中で最も伝えたいことは何かというと、
"毎日のメニューを決めて練習する"ということです。
調子や、成長、退化にとても敏感になれますし、何より練習といっても今日はどうしよう?
何をしようかな、という時間を削減できます。
中級者以上の方には、
決めたメニューをこなし、
その後に曲の練習や、やりたい練習、未知との出会いを探す、
といったメニューをオススメします。
次回はその毎日のメニューのオススメ、をご紹介いたします。
では一緒に頑張りましょう(^_^)